今日もごはんが美味しい

オタク既婚女の日常

【強迫性障害】私がずっと持っているもの①

こんにちは、マグ二です。

今回は私が幼いころから持っていた疾患について書きます。

同じように苦しんでいる人の糧になれば…と思います。

その疾患というのは強迫性障害です。

 

【そもそも強迫性障害とは?】

www.nhk.or.jp

 

NHKのページから引用させていただきます。

「とらわれの病」とはよく言ったものです。

「鍵、かけたかな?」「こたつの電源きったかな?」「手をキレイに洗えたかな?」

自分の行動に自信を無くし、最悪の事態を想定し、際限なく確認行為を繰り返してしまう状態が代表的なものでしょうか。外出中もずっとこのことに心をとらわれ、外にでるのも一苦労です。ほかにも色々な症状があります。

 

 

【きっかけ】

自分が覚えているのは小学校6年生の時だったと思います。

動物が好きなので、4年~6年生までずっと飼育委員をしていました。

6年生のある日、私は放課後、いつものように飼育小屋の掃除や餌やりなどを済ませ、家に帰るため飼育小屋のカギをかけました。学校の門を通って家へ向かっている途中に、突然謎の感覚に襲われました。

 

「飼育小屋のカギ、本当にかけたかな」

 

そんなことをふと思い、また学校へ戻り、飼育小屋のカギが閉まっていることを確認しました。安心して家に帰ろうと数歩進んで、また

 

「もう一回確認しておこう」

 

とまた飼育小屋に戻り鍵をガチャガチャとゆらして確認します。

この日を境に、飼育小屋の鍵閉めを何回も何回も、帰宅した後も心配で学校へ戻って確認することが多くなりました。しかも私の家は小学校の学区のギリギリの場所にあり、徒歩30分かかります。帰りが遅くなることもあり、親も不審に思っていたようです。

 

 

【当時の対処法】

私の様子に気が付いた母親からの声かけから、最近飼育小屋の鍵閉めが気になってしょうがないことを伝えました。何度も繰り返すことがないように、メモ帳にチェックリストを作り、飼育小屋の点検をする時は、チェックリストを使いながら鍵を閉めるようにしました。完全に不安がぬぐえたわけではないですが、心配な時はメモ帳を見て心を落ち着かせていました。

 

 

【なぜ心配なのか】

私は昔から人から怒られることを極端に嫌っていました。そりゃ誰だってそうだろうという感じですが、物心つく頃から人から指摘や注意があるだけで泣きじゃくる子どもだったようです。(なんて面倒くさい子どもでしょうか)

委員会の先生はとても良い先生だったのですが、児童を叱責する時の迫力があり、恐れていました。そして当時私は飼育委員長だったこともあり、責任ある自分が自分のミスのせいで動物を逃がしてしまったり、死なせてしまったらどうしよう、先生に怒られたらどうしよう、という心配が根底にあったことが原因のひとつではないかと考えています。

 

 

【中学校~社会人】

中学生から大学生までもそこそこ鍵閉め当番のようなことはしていましたが、小学校のようにひどい状態になることはありませんでしたが、中学時代に1回、心配になって友達に「私、体育館の窓しめてたよね?」とメールしてしまったことがありました。友人まで巻き込んでしまった罪悪感から、そのような巻き込む確認行為は1回で終わりました。この頃になると、鍵閉めの時は儀式のように「指さし確認」と「声を出して確認」をしていました。これをすると耳に自分の声が残っていますし、指をさすという行為も記憶に残ります。

 

しかし社会人になって症状がまたひどくなります。職場の鍵閉め、棚の鍵閉め、場合によっては大きな事件事故になる場合もあるので、家に帰ってまた職場に夜な夜な戻って確認することもありました。自分とそりが合わない環境にいた時が一番症状がひどく、有給の日に職場へ確認しに行くこともありました。体重は過去最低記録更新です(;´Д`)

 

 

【悪化】

社会人を10年ほど続け、妊活不妊治療をすぐ始めたかったため、結婚を機に退職しました。日常的に家の戸締りなどの確認はしますが、何回も何回も繰り返すことは少なくなっていました。誰かの迷惑になったり、怒られたりする心配が無いというのはかなりストレスフリーでした。

不妊治療を始めて半年以上たった時、異変が起きます。普段通りテレビをつけてニュース番組を見ていました。ニュースの内容は窃盗団や強盗、器物損壊などのニュースだったと思います。その時

 

「私、仕事で大変なミスをしてなかったかな…職場から損害賠償とか請求されるかな」

「私、セルフレジで商品全部スキャンしたかな…窃盗罪で逮捕されるかな」

 

こんな考えが頭を覆いつくして、嫌な未来の想像を止めることが出来ず、気づくとこんな心配ばかりするようになりました。毎朝毎夜ふとんの中で「どうか平穏に過ごせますように。私が過ちを犯していませんように」と祈る日々でした。

そんなことを考えるうちに「離婚したほうが夫のためではないか」「子どもが出来たらその子は犯罪者の子どもになってしまう」という思考になり、夜一人泣いているところを夫に発見され、最近の自分の心境や犯してしまったと思っている罪を吐露しました。

 

この日から自分が過去にしてきた行いを振り返っては夫に懺悔(?)するという数日を過ごします。夫には本当に訳の分からない心配をかけました。たまたま電話をかけてきた実母にも今の心境を話したところ「その考え方は尋常ではない。イレギュラーな状態だ」と心配されました。

 

この頃は不妊治療中真っ只中で、ホルモン剤を毎日飲んでいたのですが、ある日連続で飲むのを忘れてしまった日がありました。すると…

「あれ、私なんであんなに不安になってたんだろう」

と我に返った時間がありました。頭の霧が晴れたかのような気分です。確かに薬で強制的にホルモンをコントロールしているので、体内は常に女性ホルモンのジェットコースターのような状態です。生理前後の気分の上がり下がりを酷くしたような状態になってもおかしくはないのかなとも思います(ホルモン剤が今回のような症状に直結しているという証拠は明らかにされていません)

ホルモン剤と今回の件は関係があるか無いか分かりませんが、夫と話して不妊治療を一時中断しようということになりました。

(中断しようとした矢先、妊娠陽性判定があり、数週間継続することになりましたが)

 

長くなったので一度区切ります。